20代女性「嘔吐反射がひどく、虫歯治療ができない」静脈内鎮静下にて抜歯ならびCR充填した症例

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年齢と性別 20代女性
ご相談内容 「嘔吐反射がひどく、虫歯治療ができない」とご相談いただきました。

2年前までは普通に歯科治療ができていたものの、急に嘔吐反射がひどくなって以降は、歯科治療ができなくなっていた患者様でした。

前歯でも器具が入ると気分が悪くなるとのことで、虫歯がどんどんひどくなって困っていらっしゃいました。そのため、静脈内鎮静での虫歯治療を強くご希望でした。

静脈内鎮静下での治療は、他院では大学病院でしかできないと言われ、それ以降は歯科に行けていなかったそうです。
過去には、笑気鎮静(笑気ガスと酸素の混合ガスを鼻マスクから吸入することで鎮静状態を得る方法)も試したそうですが、効果がなかったとのことです。

カウンセリング・診断結果 診察したところ、口腔内には複数の虫歯が認められ、特に大きなカリエス(虫歯)は抜歯が必要な状態でした。
行ったご提案 ・治療内容 静脈内鎮静下にて抜歯ならびCR充填を行いました。

嘔吐反射がひどい今回の患者様の場合、意識下での治療は困難と考え、患者様のご希望に添い、静脈内鎮静下にて全ての虫歯治療を行いました。
幸い、神経に到達するようなカリエスはなかったため、即時修復が可能と判断し、一度の鎮静治療で全治を目指しました。

抜歯箇所に関しては、縫合してしまうと後日の抜糸が必要となるため、特に丁寧に慎重に抜歯を行い、縫合の必要がないように配慮しました。

この治療で
特に注力した
ポイント
後処置が必要のないように配慮して治療を進めました。
また、鎮静時間が長くなれば患者様の負担に繋がるため、処置時間を2時間以内と決めてスムーズに治療が進むように配慮しました。
治療期間 通院回数3回(初診時ヒアリング・精査、2回目説明・同意、3回目処置)
費用 115,000円
<内訳>
静脈内鎮静40,000円、CR充填10,000円(1本)、普通抜歯5,000円(1本)
術後の経過・現在の様子 特に異常なく終了し、処置後にパノラマレントゲンで確認したところ、予定していたカリエス治療をすべて達成できました。
治療のリスク ・静脈内鎮静治療は、使用する薬にアレルギーがある方の場合、適応できません。
・体の循環動態をいじる処置となるため、十分な管理体制が必要です。予約の制限を行い、十分な時間をとって治療を行います。
・処置後は多少のふらつきなどが生じるため、ご帰宅には公共機関の利用やお連れ様のお迎えが必要になります。

治療前

  

治療後

  

 

治療前

 

治療後