60代男性「インプラント治療をしたい」抜歯後の欠損補綴としてインプラント治療した症例

  • ホーム
  • 医院ブログ
  • 60代男性「インプラント治療をしたい」抜歯後の欠損補綴としてインプラント治療した症例
年齢と性別 60代男性
ご相談内容 「インプラント治療をしたい」と他院からのご紹介でご来院されました。
カウンセリング・診断結果 右下6が保存不可能だったため抜歯し、欠損補綴としてインプラント治療をご希望されたため当院に紹介となった患者様です。

診察したところ、右下6は抜歯直後で骨の治癒が不十分な状態でした。左下6は近心根(手前の歯根)が破折(割れたり、折れたり、ひび割れたりすること)していましたが、遠心根(奥の歯根)は保存可能な状態でした。右上6番は根尖病巣(根の先に炎症が起こって膿が溜まっている病変)が認められました。

行ったご提案 ・治療内容 右下6は、患者様のご希望に添いインプラントを選択しました。

左下5と6は、咬合力(噛む力)も考慮すると全て抜歯してインプラント治療が最善でしたが、遠心根が現時点で保存できることから患者様とご相談し、今回はブリッジ治療を行いました。

右上6番は最終的にインプラントと噛み合う歯となるため、現時点では病巣による症状はないものの、インプラントの強い咬合力に刺激されて今後状態が悪化することが予想されました。そのため、インプラント治療を行う前に根管治療を行い、状態を改善させることをご提案しました。

当院は安心・安全な治療を第一優先としています。そのため、抜歯後は骨の治癒を十分に待ち、骨のレベルを十分に予測できる状態になってからインプラント治療を開始します。

インプラント治療の前には、CTデータよりインプラントシミュレーションを行います。インプラントメーカーは世界でも多くのシェアを誇るストローマンインプラントを使用しています。

また、欠損補綴(歯の欠損部に入れ歯をしたり冠をかぶせたりして、歯の働きを補うこと)における治療はインプラント治療がベストであるものの、治療期間やご予算に応じて患者様の希望に沿ったベストな治療計画をご提案いたします。

治療期間 2020年9月29日から2021年8月3日(約11か月)
費用 350,000円(インプラント治療)、他の治療は保険適用

(詳細:CT・インプラントシミュレーション10,000円、ステント作成20,000円、インプラント埋入術150,000円、アバットメント+上部構造170,000円)

術後の経過・現在の様子 咬合(噛み合わせ)も安定しており、インプラントの状態も良好です。現在は4か月ごとの定期検診にご来院いただいています。

治療のリスク ・インプラントは血流がなく歯周病になりやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。

・解剖学的構造に注意が必要になります(神経・血管、上顎洞など)。

・インプラントは外科治療のため、術後は多少の腫れ、痛みが出ることがあります。

治療前

治療後

 

治療後

 

 

 

ココシカ症例バナー