インプラント治療のあれこれ

こんにちわ♪みらい歯科クリニックです☆

今回は『インプラント治療におけるあれこれ』と題しまして、インプラント治療について少し掘り下げてお話したいと思います。

インプラント治療ってどういうものなのか。患者様にインプラント治療についてお話を始めると、よく聞かれる話がこちら!

・本当に安全なの?骨が腐るって聞いたよ!!

・とにかく怖い!怖そう!手術無理!!

・高い!高額!ぼったくり!!

などなど。。。

ちょっと前までは、インプラントはブームでした。全国各地でインプラントが急速に普及し、患者様も当たり前にそれを望む傾向にありました。しかし、今はそのインプラントに対し、多少厳しい目が向けられているのは確かです。

そこで、インプラント治療の安全性について少しお話させていただきたいと思います。

まず、インプラント本体についての安全性

インプラント治療の歴史はそこまで長くありません。インプラントの形態が今の形になって、世界で広く臨床にて利用されるようになったのは1980年代からと言われています。実際は、まだ40年程といったところですね。その間、度重なる臨床研究によりインプラントの性質は年々上昇し、今はこれ以上進化しようがないくらい性質は向上しています。なので、安全性に関しては確立されていると言えます。

また、インプラント本体も数多くのメーカーがあります。バックで言うヴィトンとかグッチとかのようにブランド品もあれば、比較的安価なインプラントもあります。それぞれインプラント本体に関してメーカー毎に持つ性質が違います。その性質を理解していない場合に、安全性が損なわれる可能性が出てきます。僕も口腔外科時代に様々なインプラントメーカーを使いインプラント治療を行い、またその経過なども見させていただきました。治療期間・適応症例もそれぞれメーカーで違います。治療成績もやや不安定なものなど・・・。

そんな中、たどり着いたのはストローマンインプラントです。

当院では、『より安全に』という事で、ストローマンインプラントを使用しています。世界でNo,1のシェアを誇るインプラントであり、その安全性・治療実績は素晴らしいものがあります。様々な先生にお伺いしても、ストローマンインプラントについて文句を言っている先生はいないほどです。

 

では、誰にでもインプラント治療を安全に行えるのか?

インプラント治療は様々な要因に影響されます。例えば、骨の量。インプラントのフィクスチャーと呼ばれるインプラント本体部を骨の中に埋め込むのですが、フィクスチャーはすべて規格が決まっています。その太さ、長さがしっかりと収まる骨の量がないとインプラント治療の手術難易度がかなり上がります。つまり、患者様自身の骨の状態によってインプラント治療の安全性が変わると言う事です。なので、インプラント治療は術前の診断がとても大事であると言えます。

当院では、『安心・安全』のため、術前の診査として必ずCTを撮影し、インプラントシミュレーションソフトにて分析を行い、それを元に再度患者様に説明させていただいております。もし、難しい治療になる場合、必ずその状況・処置法を全て説明し、患者様に疑問がないよう努めております。

また、生活環境も大切です。例えば、タバコを吸っている方は、歯肉や骨の血流が悪いため、インプラント体の不自然な喪失につながってしまいます。タバコはインプラント治療には絶対NGです。

あとは術後のメインテナンスです。インプラント治療は、『インプラントが入ったら終わり』ではありません。そこが始まりです。インプラント自体は虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。インプラントは骨と結合しており、それ自体には当然血流はありません。なので、細菌が一度侵入すると、それを防御する術が天然の歯と比較して少ないため、歯周病にはなりやすいのです。そのため、定期的なメインテナンスは欠かせません。そこを怠ってしまうとせっかくキレイなインプラントが入っても、全てが台無しになってしまいます。

 

私は、ストレスなくご飯が食べられる喜びを失わないために、インプラント治療は欠かせないと治療法だと思います。しかし、インプラント治療にはもちろん、メリットだけではなくデメリットもあります。それだからこそ、インプラント治療を行う前に、インプラント治療がどういう治療なのか、個々の患者様に対し、インプラント治療が安心・安全に行えるのかを十分に診査し、説明することが大切であり、しっかりと患者様に理解してもらうことが重要だと考えます。

医師と患者様がインプラント治療に対し、きちんと真剣に向き合い、治療を進めていく事こそが、治療を成功に導く最も重要な要素であると思います。